遺言書作成はオープンで

日本生前相続サポートセンターの小山です。遺言書と聞いて、何を連想しますか? 「〇〇サスペンス劇場」によく出てくる遺族間の争いを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょうか。誰にも見せずに(公正証書にする場合は甲証人と立会人が見ることになりますが)、ひそかに書いて封印するのが遺言書…というイメージが一般的だと思われますが、場合によっては、といおうか、多くの場合は生前から内容をオープンにしておくほうがいいケースが多いのではと私は思っています。

遺言書を書かれる方の望みで最も多いのは、遺された家族や子どもたちが、仲良く暮らすことです。遺産がもとで仲たがいするようなことがあってほしくないということです。自分の死後に遺言書を読んで「こんなに私たちのことを考えてくれていたんだ。だったらその希望に沿いたい」と子供たちが思ってくれたら、という希望を託す方が多いのです。それならば、その気持ち、自分が生きているうちに伝わった方がよいのではないかしら。遺言書をきっかけに子供たちを集めるなり、一人一人に話すなりすることで思いが伝わったら、そのほうがハッピーではありませんか?

遺言を書いた方が亡くなってから、開けてびっくり、お父さん(またはお母さん)ありがとう!というのも悪くありませんが、せっかくなら生きているうちに思いを伝え合えたら、もしかしたら、よりよい家族関係が生まれるかもしれません。もちろん人により事情によりすべての方に当てはまる法則ではありませんが、遺言書を書こうかなと思っている方、ぜひぜひ、オープンで作成することを検討してみてください。

 

TOP