日本生前相続サポートセンターの小山です。7月19日に、下諏訪町のあざみ胃腸科クリニックにて、認知症の方を家族に持つ方々などが集まる「あざみの会」がありました。毎月開き、体験を聞きあったり情報交換や学びの場として長年続いてきた集まりです。今月は、その場をお借りして、センターの木村和彦代表理事が、「安心して財産を家族に残すために」と題して、家族信託についてお話させてもらいました。
会社を退職するときに後任に引き継ぐように、自分の人生の引き継ぎのことも考えてみませんかー。認知症になって生じる不便を防ぐために有効な手段としての後見と家族信託の違いや、みなさんにとって耳慣れない信託についての解説、認知症になる前に取る対策の重要性などをお伝えしました。
お話の後は、質問タイム。認知症だとマイナンバーカードが作れないという切実な困りごとについて話してくださる方や、家族信託のタイミングについて・遺言書についての質問などが出ました。
小さな活動ですが、家族信託や任意後見というシステムがあること、それはいずれも認知症になる前に対策すれば有効だということを、より多くの人に伝え、安心を広げていけたら、と思いつつ、「あざみの会」の地道な活動を続けてこられた、クリニックの小笠原先生に、頭が下がる思いでした。