無理に断捨離しなくても…

日本生前相続サポートセンターの小山です。昨日、諏訪市の太田屋様えこうホール諏訪にて、人形供養が行われました。それはそれはたくさんのお雛様やぬいぐるみ、市松人形などが持ち込まれ、祭壇にずらーっと並びました。これだけの数のお人形が、誰かに大事にされてきたんだなあと思うと、あたたかいような寂しいような、複雑な気持ちでした。

60歳、70歳すぎたら、だんだん自分の持ち物を減らさないといけないから、「断捨離」を始めたり片付けセミナーに行ってみたりというお話をよく耳にします。遺されるみなさんの大変さを少しでも減らしたい…という思いの方が多いようで、遺品整理にかかる費用や労力を考えれば、ある程度は必要なことだと思います。「すっきりした」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。

しかし、片付けすぎてしまって、必要なものまで処分してしまって困った、とても寂しくなってしまったということもまた、よく聞きます。何事もほどほどに…とはよく使われる言葉ですが、まさにその通り。遺品整理を頼めるプロも増えましたし、生前の持ち物のお片づけはほどほどでよいのではないかしら、できれば皆さんには、「その日」まで、気に入ったもの、好きなものに囲まれて過ごしていただきたいなあと、お人形の山を見ながら思ったのでした。(2024.6.16)

 

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