名刺に点字を入れてみました

日本生前相続サポートセンターの小山です。

名刺に点字を入れてみました。この仕事を始めて、最初にお宅訪問させていただいた方が目が不自由で、マイナカードに点字を入れているのを見せてもらったからです。私の名刺は裏表印刷なので、裏から見ている格好ですが、写真のような感じです。最初に普通の名刺を作り、そのあと、障がいのある方が働いている作業所に、点字入れを発注しました。完成品は丁寧な手紙とともに届きました。

名刺に点字を入れることは、何年か前に、高野登さんの著書「リッツ・カールトン 至高のホスピタリティ」(2013年、角川書店)でも読んだことがあり、興味があったというのも影響しています。

「障がい者」という言葉について、思うことがあります。「障がいを持つ人」という表現もありますが、障がいがあるのはその人ではなくて環境のほうです。たとえば、強度の近視でも今は眼鏡やコンタクトレンズで補正でき、日常生活には困りませんから、「障がい者」としては扱われません。技術によって「見えない」という「障がい」が取り払われているわけです。「障がいがある人」つまり「障がい者」というのは、「行動しようとすると行く手に障害物がある人」のことであって、その人が障がいを持っているわけじゃない。そう考えると、障がいのない人なんているのかしらと思うのです。

「障がい」は特別じゃないはずなのに、社会が「障がい者」に合わせていないせいで、不便だったり困ったことになったりしているのは現実です。ちょっとでも、そうした方々の不安や心配を取り除くお手伝いができたらと願っています。

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